他よりはましな民主主義をどう使っていくか

気付いたからには見過ごせない、焦らずいろいろやってみよう。

 2月8日、2008年東京ネット新春の集いがありました。
 講演は、「政治の否定・政治の創造—現代政治への関わり方」と題して、哲学者の内山 節(うちやま たかし)さんのお話でした。
 私たちは選挙のとき「誰がなっても同じではない」「選挙に行こう」と呼びかけていますが、ふっと襲ってくる空しさ・・・。そのわけが内山さんのお話でわかりました。

 『権力というものは、自分が権力者であり続けるために、「自分はいかにすぐれた支配者であるか」ということを説明し続けなければならないもの。 ところが、選挙制度が権力に合法性を与えてしまった。—権力者にとって都合のいい制度— 
 なぜなら権力は、ときに暴走する。でも「選挙で皆さんが選んだんでしょ」と言える。白紙委任のようにすべてを良しとして選んだわけではないのに・・・・』

 「持続可能な社会なんて無理」「日本社会は滅び行く」などと淡々と優しい声でおっしゃった内山さん。それでも、その流れの速度をなんとか遅くすることをしていくことが必要ではないかとまとめてくださいました。
 地域の自治も、個別の問題についての住民投票も、有効に機能するよう議会改革をすることも、あきらめずに取り組んでいこうと深く思わせていただきました。(K.S記)