民主主義は、明るくて、のどかで、薫り高いもの

田中秀征さんの政権ウォッチ—東京ネット 新春の集い

星ひろ子都議(左)、山内玲子氏都議(右)とともに
星ひろ子都議(左)、山内玲子氏都議(右)とともに
 1月27日、東京・生活者ネットワークの新春の集いがあり、今年1年もゆたかに活動していくことを確認しあいました。

 1部の講演は、元経済企画庁長官、福山大学客員教授の田中秀征さんのお話でした。細川内閣の首相特別補佐として、政治改革を進めてきた方として、今の政権をどう見ているのか、興味深く聞きました。
 「93年に政治改革を進めた時に、2大政党制とは言わず、穏健な多党制を目指していた」「国会議員の定数は比例区を300、小選挙区を200で想定していた(新しい小さな政党が出やすいように)」「政党助成金には反対した」と話されました。
 しかし、逆の判断で方向が決まり、15年以上たった現在、目先は変わったけれども、政治に対する信頼度はあまり変わっていない状況を生んでいます。

 田中氏は、小さな政党が機関車となって、車両を引っ張っていくイメージを話し、大きな政党は衰退する、烏合の衆になる、時代に合わなくなる、理念が朽ち果てる、とも話しました。
 いろいろな制度がほころんでいますが、民主主義をあきらめないで、よりマシなものにしていこうと、日々活動している生活者ネットの存在意義を再確認しました。

 激情に駆られる可能性もある民意を、私たち自身も冷静に判断できるように訓練しつつ、自治体のことは市民が決められる—民意が活かせるーようにしていくことが、国のあり方、ゆくえも変えていけると、かすかな希望を持っています。多くの市民と言葉を交わしながら、「そうだね」と賛同する人を増やしていきたいと思います。(KS記)