患者・市民の視点から子宮頸がんを考える 8月29日

知って防ごう!東京都の女性のがん死亡率 全国ワースト5位

 世界で若い女性のがん死因の2位を占め、日本でも20〜40代で増加中の子宮頸がん。子宮頸がんはウィルス感染が主な発症原因とされています。ウィルスの予防ワクチンは、現在、世界80カ国以上で承認されて若年層に予防接種の取り組みが始まっていますが、日本では、まだ導入されていません。
 東京ネットの学習会で、乳がんをはじめとして、情報交換や学習会を通して、女性の健康、医療などについて考える会 NPO法人ブーゲンビリア理事長 内田絵子さんのお話を聞きました。
*わかったこと
①若い女性の子宮頸がんが急増している。
②検診の制度はあるのに、検診率が異常に低い。
③子宮頸がんを発生すると、死に至らないまでも、妊娠・出産の機会を失うことがある。
④安全性については、既に100カ国に及ぶ国で導入され、危険度が低い。
⑤ワクチン接種で、子宮頸がんの発生を抑えることができる。

検診やワクチン接種によって、多くの女性の命が救われるということはわかりましたが、ワクチンの費用が約5万円ということで、費用負担のあり方が難しいところだと思いました。まずは検診の呼びかけをしたいと思います。
 また、性交渉による感染が主原因とすると、身体や生命について考える場となる性教育の必要性を感じました。「寝た子を起こすな」的な発想はやめて、いい加減な性情報のあふれた社会の実態に対応する生命の教育—性教育が必要です。(KS)

立川市の子宮がん検診
平成20年4月1日現在の年齢が20歳以上の女性市民のうち、
昨年度に市の子宮がん検診を受診していない方が対象。

対象年齢 20歳以上の前年度未受診者
実施時期 後期:10/6(月)〜11/21(金)
検診内容 頸部細胞診
検診費用 頸部  1,000円
頸部+体部 2,000円
*詳しくは立川市ホームページをご覧ください。