7割弱の都民が自宅介護を希望

東京都の役割—周産期医療や在宅医療

 都議選政策策定に向けての、医療問題チームの視察前に「医療における東京都の役割と課題」をテーマに、東京都福祉保険局の方にお話をうかがう事前学習会に参加しました。

 2008年3月に改定された東京都保険医療計画をもとに、
・産科及び周産期医療の課題
・小児医療体制の整備
・在宅医療の充実
・医療費軽減化への課題
が話されました。

 今回の改定の特徴は、患者中心の医療体制の構築とし、
①都民の視点に立った医療情報の提供
②疾病・事業ごとの医療体制の取組み
があげられました。

 視察先の長野県茅野市の諏訪中央病院は、徹底した予防医学を取り入れ、病院に来なければならない状況をつくらないようにしてきたところです。長野県は一人当たりの医療費が全国で46位ということで、これも参考にしたいところです。

 患者中心の医療体制を整えるためには、患者自身の医療消費者としての自覚、個々の人間に合わせるために西洋医学だけに偏らない医療体制、それを支える保険制度など、大きな転換が必要だと思います。財源を安定させ、一人の人間が最後まで尊厳をもって、寿命を全うできるような医療体制が必要です。(KS)