これからの生き方、支えあい方~認知症に備え、よりよく暮らすために~ 

左から2人目が永田久美子さん

まちのあれこれレポート

 2016年1月10日、あるNPO法人の10周年記念講演会で、認知症介護研究・研修センターの永田久美子さんのお話を聞きました。学生の頃から、認知症の方、認知症になられた家族の方と関わって来られた、実態をよく把握なさっているお話に聞き入りました。

 認知症とは:病気によって脳の働き(記憶や理解・判断など)が低下し、日々の生活を送ることが次第に困難になっていく状態。■65歳以上の約15%・予備軍の人も含めると30%近い ■65歳未満で発症する人もいる(若年認知症) ☆特殊なことではない。☆他人事ではない(自分ごと)。☆認知症の人は、自分の一歩先を行く人。

 立川市の人口約18万人で65歳以上の人口は23%。計算上でいうと、約6,000人の方が認知症ということになります。数字で見ると驚きですが、永田さんは、「けっして脅かすのではなく、それだけ普通に起こること。成人病と同じように起こることなのです。」と話されました。その上で「のびのびと過ごすこと。(萎縮して、家にこもりがちになってしまう)一人ではなく一緒に。(自分だけで何とかしようとか、隠したりしてしまう)」「お互いができることを始めていきましょう」と呼びかけられました。

 そして、認知症であるとカミングアウトした方の活動をDVDの映像で見せていただき、①認知症の人のイメージや見方を一人ひとりが、変えていこう!②おたがい、味方の存在になろう③大きなことではなく、日々の中で、「ちょっと一緒に」楽しい時間を。④これからに備えて・・・鍵となる情報を自分が書き留めておこう、話し合おう(【よりよい日々のために わたしの手帳】無償配布されています)と示されました。 

 認知症に対する知識とともに、永田さんの「認知症の方から教えられる」という言葉に、【問題】の対象に対して、謙虚に小さなことも見逃さずに向き合う姿勢を学ばせていただきました。 K.S記