“自分でつくる弁当の日”が日本を変える

2月7日(日)柴崎学習館にて たちかわ市民交流大学市民企画講座

 立川市内の学習館で行われた「お弁当の日 〜子どもが自分でお弁当をつくる!」講演会に参加しました。講師は、香川県公立中学校校長の竹下和男さんで、2001年度から、勤務していた小学校で「お弁当の日」を始められた方です。現在の実践校は576校。
 
 竹下さんは、子どもが大好きで教師になり、やがて、子どもの様子が変だと気づいたのが、お弁当の日を始めるきっかけだったと話されました。
 「物質的に豊かな社会になったけれど、子どもたちは“心の空腹感”を訴えている。生きている存在感の危うさから、いじめ、引きこもり、万引き、摂食障害、リストカット、援助交際、薬物乱用・・・などの形で、不安を訴えている。子どもは、大人が考えている以上に、一人前になりたい、親の役に立ちたい、大切にされる存在であることを確認したいと思っている。」
 
 こうした現状で変えなければならないのは、子どもではなく、子どもが育つ環境ですと竹下さんは話されました。
親は絶対に手伝わない。子どもだけで弁当を作るために、家で食事作りを手伝いながら観察し、自分たちで買い物をして作ります。家族が自分の作ったものを喜んで食べてくれることで役に立つ喜びや感謝の気持ちを知ることができ、まず、家庭の中が変わってくるそうです。スライド映像に映る自分で作ったお弁当を持った子どもたちの笑顔をみて「お弁当の日」の実践が、子どもも大人も、お弁当を通しての経験から生活する意識が変わり、やがて社会も変えていくのだと思いました。
(お弁当の日HPは、http://www.bentounohi.com/index.html)
(K.S記)