生命をいただいて食べる

新生酪農(株)栃木牛乳工場見学 8月4日

 酪農生産者と生活クラブ生協が共同でつくった牛乳工場へ見学に行ってきました。
 工場内の部屋で、他の市販の牛乳や乳飲料と生活クラブの牛乳の成分を比べる実験や牛乳ができるまでの工程の説明を受け、ガラスを通してですが、牛乳がビンに充填されて次々と箱に詰められていく様子や、回収した空き瓶の破損がないか、人間の目で厳しくチェックするとことを見ることができました。
 
 牛乳瓶は50回は使えるので、飲み終わった空き瓶をきれいにすすぎ、カビが生えないように水気を良く切っておくこと、また、傷が付かないように大事に扱わなければいけないと思いました。
 
 次に、近くにある酪農生産者の牛舎に行きました。牛舎と言っても、非常に開放的で自由に動けるようになっています。大きな乳牛ですが、臆病な性格で、人が近づくと後ずさりしてしまいます。また、生まれて1,2ヶ月の牛も見ることができました。とても可愛いのですが、オスなので、食肉のルートに送られるということでした。
 
 うーん、おいしく食べる牛肉と目の前の牛が重なって複雑な気持ちです。お話をしてくださった、生産者の娘さんは、ぜったい牛肉は食べないそうです。気持ち、わかります。
 牛乳は、1歳半くらいの乳牛に種付けをして出産させ、搾乳をします。そして搾乳しながら、種付けをして3回ほどのお産をするそうです。これも、母乳を上げながら、次のお産をしなければならないことを、人間に置き換えて考えてみると、大変な負担だなあと気の毒な気持ちになりました。
 
 食べることは生命をいただくことの一端に触れた1日でした。育ち盛りの子どもや骨粗鬆症予防のためにはカルシュウムを有効にとれる飲料として、牛乳は欠かせない食品です。毎日ありがたくいただきたいと思います。(K.S記) 

 新生酪農(株)栃木工場は、酪農生産者と消費者が共同でつくった工場です。共同でつくった工場だから、牛乳の品質もコストも明らか。
 ここではパスチャライズド製法で行なっています。72℃15秒で牛乳を殺菌します。カルシウムやたんぱく質などの大切な栄養成分をそのままに、有害な細菌だけを除く方法です。ミルクのおいしさもそのまま。フランスの細菌学者パスツールの殺菌法の応用です。

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