若者支援 若者がかがやく社会に向けて 7月12日

  国分寺労政会館で都政フォーラム「若者がかがやく社会に向けて」に参加しました。
実際に若者支援に携われている、福生若者サポートステーション、NPO法人青少年自立援助センターの工藤定次さん、NPO法人文化学習協同ネットワーク、フリースペースコスモ冒険あそび場の兼子翔太さんをパネリストに都議会議員山内れい子さんがコーディネーターとなり、若者支援の実態と課題などが話し合われました。

 40年前から若者支援に携わってきた工藤さんからは、「〈ひきこもり〉の定義を明確にして、不登校の生徒か、精神障がいによって社会に受け入れられないのか、生活保護世帯の連鎖によるものか、など、対象に合ったサポートが必要。20年前からあまり変わっていないのではないか」と現状を憂えていましたが、「社会にうまく関われない若者を放置することは人権侵害なのだ」と話され、長年、若者サポート活動を続けてきた原動力となる熱意を感じました。参加者の中に、別の自治体のサポートステーションの運営者がいらして、「東京都が〈ひきこもりの若者への訪問相談を開始する〉など、少しずつ若者支援の文化が根付いてきていると感じている」との発言もありました。

 この〈東京都ひきこもりサポートネット〉は、ひきこもりの問題を抱えている家庭を訪問し、相談に応じるもので、申し込みの窓口が、各区市町村の窓口となっています。(2014年6月2日から開始)国の事業である「若者サポートステーション」は39歳までの若者に対して、東京都は34までの若者ということで、なんだかちぐはぐな支援という感じはぬぐえません。当事者・地域からの意見で、よりよい若者支援体制をめざしたいと考えます。

 保護者の方からは、「東京都の担当部署が、青少年・治安対策本部総合対策部青少年課であることが、〈治安対策〉なのかと非常にショックだった。名前だけでも替えて欲しい」と切実な意見もありました。(K.S記)