生ごみバケツで花苗と交換 

まちのあれこれレポート 8月9日(月)視察報告その1

 日ノ出町の最終処分場では、埋め立て量の限界が迫っています。次の処分場のめどが立たない現状から、埋め立てる量を減らすことが、課題となっています。そのため、各市では、今まで燃やしていた、家庭生ごみを資源とし、堆肥化事業の推進に関心が高まっています。ごみの減量化につながる堆肥化事業をおこなつている、埼玉県の「リサイクルフラワーセンター」蕨戸田衛生センター組合と久喜宮代衛生組合の二か所を見学しました。   

生ごみ堆肥化その1
■「リサイクルフラワーセンター」蕨戸田衛生センター組合
〜生ごみバケツで花苗と交換
 このセンターは、家庭生ごみを堆肥化し、花の苗を生産する、今年始まったばかりの施設です。10年前から戸田市で実施されている、生ごみ堆肥化事業の実績を踏まえ、蕨市と共同で行っています。障がい者・高齢者・NPO団体が事業の委託を受け、ごみ減量のシンボル事業となっています。

 生ごみは専用バケツに1カ月ほどEM菌をふりまきためたものを、直接センターへ持ち込みます。(戸田市はNPOの回収もあります)見学中も生ごみの専用バケツを持ちこむ市民の方が何人か訪れ、何種類もの花の苗と無料で交換していました。生産された花は、バケツを持参した人以外に街や学校、無料配布など街を彩ります。
 
 この事業のもう一つの特徴は、委託先である障がい者や高齢者の雇用の促進です。この施設の基本理念にも盛り込まれていることに感心しました。ごまつぶより小さい種を一つずつポットに移し、根気のいる作業を丁寧に行っていました。 (H.T記)